美味しいお誘いは続くことが多い。
今度は、イラン料理の講習会の誘いがあったので行ってみた。
だって、そんなもの、ほとんど食べるチャンスが無い。
モロッコ料理とかに似ているのかななあ、と思っていたけど、どうも違うらしい。
ヨーグルトの使い方を見ていると、ギリシャ料理に近いのかなとも思えた。
講師は、イランから来ている留学生達だ。
彼らが持ち込んだ食材、ほとんどネットで買えるらしいが、ひとつだけ絶対的に無理なものがあった。
それがサフラン。
講師の一人である男性のお母様が育てて作ったそうだ。
これが料理を特徴的に、そして劇的に感動させた。
大体、サフラン、値段の高い割りには高品質のものはほとんど日本市場に出回ってない。
どうやって作るのか、いつ採取されたのかは知らないけど、今まで、その芳香を「強烈」といえるほど強いものは、お目にかかったことが無い。
でも、この日は違った。
気絶しそうな麻薬的なサフランの芳香を嗅ぐだけで、この講習会に来たかいがあった。
これを彼は惜しげもなく生徒に使わせている。
みんなも、その値段を知らないから、使う、使う。
「おいおい、いくらすると思ってんの?」と思わず言いそうになった。
でも、彼曰く「僕のお母さんが遊びに来るとき、また持ってきてくれるから大丈夫ですよ。」と片言の日本語で説明する。
自分の国の料理を「美味しく思ってくれる」なら別に構わないとのこと。
ああ、奉仕の精神だよぉ。
で、料理ですか?あのサフランで炒めたチキンなら、冷凍ブラジル産だって美味しくなっちゃうよ。
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