2014年4月25日金曜日

赤福の味、外国人には分らない?

赤福という会社、30年間食べ物の消費期限を改ざんていたのがバレて、社長が表舞台から引っ込んだ。

でも、別の会社の社長として君臨し続け、老舗の赤福の株を9割も保有する立場に留まっていた。

だから、権力を失ったわけではない。
もちろん、70歳もとっくに超えているけど「引退」の2文字があるとは思えない。

ここの商品も極甘だけど、権力の味はもっと「甘い」からねえ。

この権力が影響するのは、社内の中だけではなく、地域社会でも同じことだ。

だから、この社長さん、あるフォーラムで自分の作り上げた商店街には「外国人が来てほしくない。」と言ったそうな。

実際、英語表記も「不要だ」だと発言している。

何でも記録され、世界中から見られるインターネット時代に、この勇気は恐れ入る。

これが、昨年11月の話。

そして、その5ヶ月後に、自分のバレた偽装問題の尻拭いをさせた息子を社長から解任。

もちろん、表舞台に名前が出ないように注意している。

この会社、今後、どんな商品を作ってゆくのか、興味深い。

でも、個人的に驚いたのは、伊勢神宮という「世界遺産」の候補にもなるような土地柄において「日本人」にこだわる思想がまかり通ることだ。

これ自体は理解できるが、日本の子供は減少する一方だ。

伊勢参りをする日本人自体が減少している。

老人だけお参りすればいいのかも知れないが、10年後はみんな死んでいるか、ベットの上だろう。

外国人の方が日本の文化について理解し、感動するような現代、彼らに老舗の味を「理解して貰いたい」という気持ちが沸かないのだろうか。

老舗のプライドは一流だけど、それだけで売れる時代はとっくに終っていると思うけどねえ。

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