赤福という会社、30年間食べ物の消費期限を改ざんていたのがバレて、社長が表舞台から引っ込んだ。
でも、別の会社の社長として君臨し続け、老舗の赤福の株を9割も保有する立場に留まっていた。
だから、権力を失ったわけではない。
もちろん、70歳もとっくに超えているけど「引退」の2文字があるとは思えない。
ここの商品も極甘だけど、権力の味はもっと「甘い」からねえ。
この権力が影響するのは、社内の中だけではなく、地域社会でも同じことだ。
だから、この社長さん、あるフォーラムで自分の作り上げた商店街には「外国人が来てほしくない。」と言ったそうな。
実際、英語表記も「不要だ」だと発言している。
何でも記録され、世界中から見られるインターネット時代に、この勇気は恐れ入る。
これが、昨年11月の話。
そして、その5ヶ月後に、自分のバレた偽装問題の尻拭いをさせた息子を社長から解任。
もちろん、表舞台に名前が出ないように注意している。
この会社、今後、どんな商品を作ってゆくのか、興味深い。
でも、個人的に驚いたのは、伊勢神宮という「世界遺産」の候補にもなるような土地柄において「日本人」にこだわる思想がまかり通ることだ。
これ自体は理解できるが、日本の子供は減少する一方だ。
伊勢参りをする日本人自体が減少している。
老人だけお参りすればいいのかも知れないが、10年後はみんな死んでいるか、ベットの上だろう。
外国人の方が日本の文化について理解し、感動するような現代、彼らに老舗の味を「理解して貰いたい」という気持ちが沸かないのだろうか。
老舗のプライドは一流だけど、それだけで売れる時代はとっくに終っていると思うけどねえ。
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