2013年10月18日金曜日

葡萄の誘惑・・・バターより危険なもの

生クリームやチーズとフルーツが、この季節、どれだけ危険な食べ物になるか、以前ブログにも書いた。

だから、ケーキ屋には近づかないようにしているが、自分で作るフルーツのジャムやソースは別物だ。

これ、パンにバターといっしょに食べるより、危険な食べ方を知ってしまった。

プレーンロールケーキやチーズケーキにかけてオリジナルケーキを作ること。

ロールケーキのスポンジにしみこむ葡萄ソースが生クリームと絡み合うことを考えた時、居てもたってもいられなくて、いつものケーキ屋に走った。

一人で実験するのはもったいないので、食いしん坊夫婦に声をかけた。

彼らは糖尿病を持っているし、私は体重増加が気になるから、いつも「少しだけ」といういい訳をして甘いものを楽しむ。

二つ返事で実験に参加することになった。

だから、ロールケーキひとつと、チーズケーキひとつを3人で分け合って味見した。

まず、葡萄のフルーツソースを味見させた。

旦那が唸った。

そして、それをチーズケーキにかけて3人で突っついた。

チーズの風味にソースが負けそうになるので、かなりたくさんかける必要があった。

で、絶品はロールケーキ。

やっぱり、思ったとおりだった。

奥さんの方は「こっちが好き」と明言。
彼女の舌は私と似ている。
旦那は「チーズの方がいいな」とそれぞれ、コメントをくれた。

材料とか、作り方とか一通り話しが盛り上がったけど、ケーキは3分で消えた。

美味しいものは、みんなで食べると、数倍美味しくなる。

食いしん坊仲間に感謝!

ケーキ屋の戦略、というか策略?

食いしん坊の友人が夕食に誘ってくれた。

「デザートは任せて」といって、葡萄のフルーツソース4種類を持参し、それをチーズケーキとロールケーキの上にかけて「危険なデザート会」をしようと、いつものケーキ屋にロールケーキを買いに行った。

そしたら「本日は売り切れました」というポスターがあるではないか。
会計を終わらせて、このポスターは何かと店員さんに聞いたらなんと私が考えたこともない答えが返って来た。

大丸デパートが、「秋のデザートフェア」を企画したので、それぞれのケーキ屋が「大丸のために」オリジナルスイーツを作り、期間限定で販売しているそうだ。

このケーキ屋の場合、マロンパイ。

新栗を真ん中にして、アーモンドパウダーのスポンジで包み、最後は北海道バターを使ったパイ生地で仕上げた一品だ。

販売期間は、後1週間しかない。
偶然次の日は会社が休みだったので、開店と同時に買いに走った。

5分後に着いたが、すでに40個は売れていた。

思っていたより大きい。
考えて、考えて2個買った。頭の中にエビフライが踊ったが無理やり消した。
(詳しくはエビフライ1本を参照)

で、食べた。

ひとつはそのまま。

もうひとつは温めてから。断然温めた方が美味しかった。

アーモンドスポンジのやわらかさ、栗の硬さ、パイのさくさくさ、と3つの味わいがかじった瞬間楽しめる。

そして、その甘さと風味がハーモニーが口の中で広がる。

ああ、秋ほど素晴らしい季節はない。
販売終了まで私の休みは無いが、このパイ、取り置きもできるらしい。

完全に彼らの戦略にはまった・・・・・どうしよう。

2013年10月13日日曜日

新栗の誘惑

仕事が終わったある日、ジムに行きたくなかった。

でも、今日を逃すとまた1週間行けない。
だから、やっぱり行かなきゃ、と悩む。

元々運動なんて好きでもない。
そんな自分の中で「理性の天使」と「悪魔の誘惑」が戦っている時、食いしん坊の友人から「夕食いっしょにどう?」というメールが入ってきた。

速攻で「悪魔」の勝ち。

でも、1時間半、待つことになった。

こういう場合、普通、洋服屋さんか靴屋さんなどぶらぶらするのだろう。

私が向かったのはデパートの地下食品売り場だ。
時間的にも投売り時間帯に入っている。
底値を調べるにはちょうどいい。

でも、デパートの地下には、大好きなケーキ屋がある。
もちろん、ランタンに引かれる蛾のごとく近づくと「新栗シャンテリー」が出ていた。

これ、人気の商品でシーズンであってもあまり見ることがない。

保冷剤は1時間しか持たないと聞いて、一旦買うのを諦めた。
でも、この機会を逃すと次があるか解らない。

だから、夕食前にデザートを食べることにした。

これがすごい。
57gで230円。
3さじか4さじくらいの量しかないが、その感動はダイナマイト級だ。

原材料は、「栗、生クリーム、砂糖、ラム酒」だけ。

これ、多い順番に書かれていることを考えて欲しい。

栗と生クリームの味を引き立てる程度の砂糖しか入っていない。
小麦粉もスターチも入らない、美味しい栗と生クリームだけ。

ああ、秋がいつまでも続けばいいのに。

重要なのは、栄養価ではない

マイナビウーマンの「新しい調査結果によると、冷凍ものも栄養価的に見れば、むしろ新鮮品より勝っていることが分かった」という記事に「またかぁ」と思った。

舌でなく、脳みそで食べる人には「栄養価」が重要なのかも知れない。

でも、考えてほしい。
人参の栄養価が新鮮品の300倍あっても、甘い新鮮な人参の味に比べるとどんだけなものなんだ。

そんな人参で作る人参ジュースの味がもたらす感動や幸福感は「いつも」得られる訳ではない。

収穫シーズンだけの特別なものだ。

冷凍食品の栄養価が新鮮品より高かろうが、低かろうが、人が「野菜を食べない」現実がある。

冷凍食品だって、冷凍ブロッコリーより、料理になったTVディナーの方がずっと売れているはずだ。

一般市民は「楽なこと」を求めているから舌を鍛えず、頭で食べる。一人分なら「効率的」「経済的」という観点からも冷凍食品は必需品だろう。

だから、食べることに「権威の意見」を求める。

それは、新鮮品を買う時も同じだ。
デパートで売っているものは美味しいものと信じて高い値段を払う。

そりゃあ、金に糸目をつけなければ美味しいものは食べられるだろう。

でも、冷凍でも新鮮品でも栄養価より重要視すべきことがある。


「誰が、どうやって、どんな思いで作ったのか」だ。


野菜は人が食べるために作られるのだから。

栄養価ではなく、生産者の「思い」を計る研究に、誰かお金を出す人はいないだろうか。

その数値には耳を傾ける価値があると思う。
(できるわけないけどさ。)

2013年10月7日月曜日

旬のフルーツソースと生クリーム

だいたい、生クリームだけでも危険な食べ物なのに、それを旬の果物とあわせてケーキを作ってガラスケースに飾るなんて、まるで、アムステルダムの飾り窓に並ぶ色っぽい女性達を見ているみたいなものだ。

女性だろうが、ケーキだろうが、麻薬的なおいしさをが並んでいるのは、悪魔的誘惑だ。

これに負けないためには、近寄らないことが一番。

だからこそ、この時期はケーキ屋があるデパートの地下には行かないようにする。

にも関わらず、雑誌は「食欲の秋」の名目で特集を組むし、いつも行くケーキ屋は、毎月1日と15日に商品を入れ替える。

そんな風に、誘惑は生活のありとあらゆるところに散在している。
そして、このシーズンはこの誘惑に負けやすい。

旬の果物で作ったソースとクリームのコンビネーションは、ソフトクリームやシュークリームなどいろいろある。

でも、生クリームとのコンビネーションは、ダイナマイト級だ。

でも、これを食べるのはシーズン中でも数回しかない。
危険すぎる食べ物だから。

日常的にはヨーグルトとフルーツソースで我慢する。
それでも十分うまい。

もっとやばいのが、チーズとフルーツソース。
ただ、日本ではチーズが高価だから現実的にあまり機会がない。

でも、簡単に手に入るケースがある。
それがチーズケーキだ。

生クリーム、チーズ、旬のフルーツで作られる私の中の最高峰。
シーズン一度しか食べない。

もっとも、シーズン1度、一種類の「旬」のフルーツだから一度ケーキ屋に行って「1個」だけ買うというわけではない。

飾り窓の女性達がそれぞれ魅力的なように、ケーキも同じ。

こればっかりは、いろいろな味があるんだから、仕方ない。

ぶどうの誘惑

うまいものをジャムやフルーツソースにした後「失敗した」と思うことが多い。
でも、瓶詰めしてしばらくすると「げげっ、めちゃ美味い」と思うことが多い。

今回もそうだった。

近所の八百屋で、ぶどうが1箱480円で売っていた。

2週間前からだ。大分悩んだ。
買って、ソースかジャムをつくろうかどうしようか。

種を取るのがめんどうだけど「よし、作ろう」と決めた。

昨日仕事が休みだったので、ぶどうを買いにいった。
前日には、ビンも煮沸し、砂糖も買った。

で、ぶどうは、箱で売って無かった。

がっかりしたけど、やはり旬だから作りたい。
1パック200円で2種類の黒ぶどうが売っていた。

キャンベルとステューベンだ。

1キロほど作ることにした。

種を取るのがまあ、大変だった。半分に切って、箸で突っつく。
で、途中で味見したが、これがどっちもむちゃくちゃ美味い。

だから、種を少し取って実家に植えてみようと考えた。
先の長い話だけど。

で、2時間弱かかって種を取り除いて2割ほどの砂糖を入れた。
この量は、一般的なレシピに比べて大分少ない。

だから、保存はあまりできないけど、どうせすぐ胃の中に消えるので腐る心配はない。

水分が多いからフルーツソースになった。

このとろみが至福の味をかもし出すとは思わなかった。

自家製のパンで作ったトーストにこのソースを乗せる。
ソースは半分ほどパンにしみ込む。
ジャムよりはるかにパンとの一体感が強い。

これに、半分溶けたバターといっしょに食べたら麻薬的な味になるだろう。

だから「やらない」と心に誓いたいけど、果たしてこの誘惑に勝てるか?!

「食欲」の意味がかなり違う

朝、ラジオを聴いていたら「食欲の秋」の話をしていた。DJがどれだけ食べるんだ、ってくらい食べ物の話をしていたので「私の食欲の秋とはかなり違うなあ」と思った。

たしかに食べ過ぎた結果は同じだ。

でも、その意味はかなり違う。

私の「食欲」は「味」のバラエティに刺激されるが、「量」にはあまり興味がない。

たとえば、ぶどう。

味の違いを考えると、旬の秋には10種類以上食べる必要がある。
そして、地域の違いは味の違いだ。

試さないでいられない。

そして、それら美味しいぶどうで作る加工品。

ソフトクリームをはじめ、「金返せっ」と言いたくなる場合もあるけれど、これもやっぱり試してしまう。

そして、箱で手に入る安くておいしいぶどうで作るフルーツソース。

私の場合は砂糖の量はかなり少ないので、甘いぶどうを入手するのが必須となる。

それを使ったスムージーやパンケーキ。

美味しすぎてしばし時を忘れる。

生クリームをホイップさせて、上からソースをかけたワッフル。

そして、ソースと秋の木の実で焼いたマフィンなど妄想は暴走する。

こんな美味しいソースを食べていると、市販の安い「ぶどうジャム」なんて買う人の気がしれない。

ましてや、そんなジャムを使ったイーストフードの入ったパンとのサンドイッチを「期間限定」と売るコンビニの商品を「美味しい」という人とは、決して、決して友人にはなれないと思う。

私の「食欲の秋」はまだ始まったばかりだ。

2013年10月5日土曜日

チーズケーキが現れるとき

食欲の秋だ。

旬なものを食べる時、何を食べても本当に美味しい。
でも、欲望の暴走は、体重増加を引き起こす。

だから、その予防に、ジムに行ってウォーキングマシンで歩く。
で、この機械がすごく意地悪だ。

消費したカロリーが食べ物で表示される。
詳しくは昨日のブログ「エビフライ1本」を読んでほしい。

表示は、最初に消費カロリーの「目標」とする食べ物が出てきて、そのカロリー分を消費する間の時間、7センチほどのバーが少しずつ黒くなる。

それが真っ黒になると、次の食べ物が現れる仕組みだ。

この機械で運動するときは、大体いつもチーズケーキが出てくることを目標にしている。

約1時間歩かないと現れないけど。

しかもこのチーズケーキ、たった一切れだ。

でも、これが出てくると、その日の運動は終わりに近い。

だから、バーが少しずつ動く間は、今まで食べた美味しいチーズケーキを妄想しながら歩いている。

ニューヨークチーズケーキの濃厚な一口、それから、ゴルゴンゾーラチーズケーキの舌触りを思い出して一口、そして、スフレチーズケーキの軽やかさ。

ああ、美味しいコーヒーの方がいいか、それともフレーバーティーの方が合うだろうか。

そんな妄想をしている間に、次の食べ物が出てきて運動ノルマは終了する。

嫌味な機械で、嫌々運動しているけれど、それでもチーズケーキが現れる時はちょっとだけけ気分がいい。

でも、この食べ物、いつも同じではないので、必ず現れるという訳ではない。

だから、チーズケーキが現れない時は、運動した気分にならない。

食べたい物があるから運動する。

こんな考え、スポーツマンには絶対に理解できないだろうなあ。

2013年10月4日金曜日

エビフライ1本

私にとって秋は「食欲の秋」以外考えられない。
野菜はもちろん、しゃけや秋刀魚など、美味しいものが目白押しだ。

この私の「秋」の大敵は「体重の増加」である。
体重が増えると、膝が痛くなる。

だから、出来るだけジムに行って歩くようにしている。

「スポーツの秋」なんて私にはありえない。
誰がこんな言葉を生んだのかも理解できない。

スポーツなんて、どんなシーズンだって私には「苦行」でしかない。

ジムでは、この「苦行」をするためにランニングマシンを使っている。
このマシン、いやみなマシンで、消費カロリーが「食べ物」で表示される。

最初は「かき氷」から始まる。
それから、歩く時間が経つにつれていろいろな「食べ物」が出てくる。
この「食べ物」は、毎回同じではない。
同じ10分歩いても、食べ物が違う時がある。

この「食べ物」をあまり見ないようにしているのだが、この間さすがにショックを受けた「食べ物」があった。

30分歩いた時に出てきた「食べ物」が、エビフライ1本だった。

ホットケーキを画面いっぱいに映すことができるほど大きな画面に、エビフライ1本が出てきたのだ。

カロリーは覚えていない。

ハンバーグの隣につけ合わせ程度の細さしかない「エビフライ」を、歩きながら
凝視した。

このエビフライ、「エビフライ定食」を象徴しているのか、それとも、本当に1本のエビフライのカロリー分を意味しているのか、判断は出来なかった。

ただ、絵のインパクトは強烈だった。

エビフライが「30分のウオーキングと同じカロリー」という「事実」が脳に焼き付いた。

そういう点では、悔しいけど、優れたランニングマシンだ。

そんな「事実」を知っても、自分は決して1本だけで我慢できない。
だから、美味しいエビフライなら3本は食べたい。

だから、食べるなら、食べた後に「1時間半歩いてもいい」と思えるような美味い「エビフライ」だけ食べたいものだ。







トマトとの格闘

実家に戻ると、トマトの山だった。

猫の額ほどの畑に、冷蔵庫のあっちに、こっちに、袋に入っている。

ねずみ年生まれの母は「まとめる」という概念があまり無い。
だから、トマトを冷蔵庫から「発見」し「かき集める」のも一仕事だ。

そして、シンクの上には、ボールに入って今朝取れた分が積まれていた。

生で食べるには限界がある。
スムージーに入れる量も限られている。

自家製トマトソースを作るしかない。

イタリアントマトがかなりあるけれど、こちらは生で食べてもあまりおいしくない。
桃太郎のような、甘くて丸いトマトもあるが、これもまぜたら判らなくなるだろう。

たまねぎを炒めている間、ともかく、お湯にぶち込んでトマトの皮をはいだ。
イタリアントマトの皮は本当にきれいにむけるので、面白くて止まらない。

一番大きい鍋に皮をむいたトマトを入れていたが、量が増えてあふれそうになった。
だから、大きな寸胴に移し変えた。

出来上がった後、冷凍するため袋に小分けしたら、13カップ分あった。
もちろん、抜群にうまい。

このソース、ほとんど私が使う。
母は、調理したトマトの酸味が苦手なので、あまりこのトマトソースを好まない。

でも、私の生活は、ここ1ヶ月、ほとんどこの「野菜のトマト煮」で生きている。

いつもは、100円程のイタリアントマト缶詰を使って作るのだが、このトマトソースを作ると、どんな野菜を入れてもむちゃくちゃうまい。

にんじん、芋、きのこは定番だ。
今の時期は、採れたてのじゃがいもを使う。
ズッキーニはこの夏家で出来たやつを干したものだ。
きのこは今が旬。

そして、これらを自家製トマトソースで煮る。
2日目はもっとおいしくなる。

もう、スーパーの野菜は食えないかも知れない・・・・