マイナビウーマンの「新しい調査結果によると、冷凍ものも栄養価的に見れば、むしろ新鮮品より勝っていることが分かった」という記事に「またかぁ」と思った。
舌でなく、脳みそで食べる人には「栄養価」が重要なのかも知れない。
でも、考えてほしい。
人参の栄養価が新鮮品の300倍あっても、甘い新鮮な人参の味に比べるとどんだけなものなんだ。
そんな人参で作る人参ジュースの味がもたらす感動や幸福感は「いつも」得られる訳ではない。
収穫シーズンだけの特別なものだ。
冷凍食品の栄養価が新鮮品より高かろうが、低かろうが、人が「野菜を食べない」現実がある。
冷凍食品だって、冷凍ブロッコリーより、料理になったTVディナーの方がずっと売れているはずだ。
一般市民は「楽なこと」を求めているから舌を鍛えず、頭で食べる。一人分なら「効率的」「経済的」という観点からも冷凍食品は必需品だろう。
だから、食べることに「権威の意見」を求める。
それは、新鮮品を買う時も同じだ。
デパートで売っているものは美味しいものと信じて高い値段を払う。
そりゃあ、金に糸目をつけなければ美味しいものは食べられるだろう。
でも、冷凍でも新鮮品でも栄養価より重要視すべきことがある。
「誰が、どうやって、どんな思いで作ったのか」だ。
野菜は人が食べるために作られるのだから。
栄養価ではなく、生産者の「思い」を計る研究に、誰かお金を出す人はいないだろうか。
その数値には耳を傾ける価値があると思う。
(できるわけないけどさ。)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。