2013年10月13日日曜日

重要なのは、栄養価ではない

マイナビウーマンの「新しい調査結果によると、冷凍ものも栄養価的に見れば、むしろ新鮮品より勝っていることが分かった」という記事に「またかぁ」と思った。

舌でなく、脳みそで食べる人には「栄養価」が重要なのかも知れない。

でも、考えてほしい。
人参の栄養価が新鮮品の300倍あっても、甘い新鮮な人参の味に比べるとどんだけなものなんだ。

そんな人参で作る人参ジュースの味がもたらす感動や幸福感は「いつも」得られる訳ではない。

収穫シーズンだけの特別なものだ。

冷凍食品の栄養価が新鮮品より高かろうが、低かろうが、人が「野菜を食べない」現実がある。

冷凍食品だって、冷凍ブロッコリーより、料理になったTVディナーの方がずっと売れているはずだ。

一般市民は「楽なこと」を求めているから舌を鍛えず、頭で食べる。一人分なら「効率的」「経済的」という観点からも冷凍食品は必需品だろう。

だから、食べることに「権威の意見」を求める。

それは、新鮮品を買う時も同じだ。
デパートで売っているものは美味しいものと信じて高い値段を払う。

そりゃあ、金に糸目をつけなければ美味しいものは食べられるだろう。

でも、冷凍でも新鮮品でも栄養価より重要視すべきことがある。


「誰が、どうやって、どんな思いで作ったのか」だ。


野菜は人が食べるために作られるのだから。

栄養価ではなく、生産者の「思い」を計る研究に、誰かお金を出す人はいないだろうか。

その数値には耳を傾ける価値があると思う。
(できるわけないけどさ。)

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