野菜はもちろん、しゃけや秋刀魚など、美味しいものが目白押しだ。
この私の「秋」の大敵は「体重の増加」である。
体重が増えると、膝が痛くなる。
だから、出来るだけジムに行って歩くようにしている。
「スポーツの秋」なんて私にはありえない。
誰がこんな言葉を生んだのかも理解できない。
スポーツなんて、どんなシーズンだって私には「苦行」でしかない。
ジムでは、この「苦行」をするためにランニングマシンを使っている。
このマシン、いやみなマシンで、消費カロリーが「食べ物」で表示される。
最初は「かき氷」から始まる。
それから、歩く時間が経つにつれていろいろな「食べ物」が出てくる。
この「食べ物」は、毎回同じではない。
同じ10分歩いても、食べ物が違う時がある。
この「食べ物」をあまり見ないようにしているのだが、この間さすがにショックを受けた「食べ物」があった。
30分歩いた時に出てきた「食べ物」が、エビフライ1本だった。
ホットケーキを画面いっぱいに映すことができるほど大きな画面に、エビフライ1本が出てきたのだ。
カロリーは覚えていない。
ハンバーグの隣につけ合わせ程度の細さしかない「エビフライ」を、歩きながら
凝視した。
このエビフライ、「エビフライ定食」を象徴しているのか、それとも、本当に1本のエビフライのカロリー分を意味しているのか、判断は出来なかった。
ただ、絵のインパクトは強烈だった。
エビフライが「30分のウオーキングと同じカロリー」という「事実」が脳に焼き付いた。
そういう点では、悔しいけど、優れたランニングマシンだ。
そんな「事実」を知っても、自分は決して1本だけで我慢できない。
だから、美味しいエビフライなら3本は食べたい。
だから、食べるなら、食べた後に「1時間半歩いてもいい」と思えるような美味い「エビフライ」だけ食べたいものだ。
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