先日の鹿ランチ、久々に「もう一度食べたい」と思わせる料理だった。
でも、今月末までの「期間限定ランチ」だ。
誘ってくれた食いしん坊も私とは2度目のランチだった。
一度目は夫と食べたらしい。
私だって、もう一度食いたい。
残りの日は仕事が入っているが早退はできる。
適当に嘘でもついてサボることにした。
でも、一人は楽しくないから、別の美人食いしん坊を誘ったら「是非」とのこと。
月末最終日のランチタイムが「終わる」時間に予約した。
この日がこのメニューの最終日だ。
美人食いしん坊はすでに入り口で待っていてくれた。
前菜からいろいろおしゃべりしながら「どれも美味しいねえ」なんて話していたら、メインの鹿肉が来た。
で、料理についていろいろ話しながら、彼女が一口鹿肉を口に入れた瞬間、それまでの会話がぱたっと止まった。
彼女は無言だ。
何も話さない。
「美味しいでしょう?」と尋ねると首を縦に振っている。
で、半分まで食べ終わってようやく言葉が出た。
「わぉ」
農家に嫁いだ彼女、時々、私に美味しい食べ物を分けてくれる。
その彼女が言葉を失うほど美味しい鹿肉、食べ終わってから、誘って貰ったことのお礼を言われた。
確かに、これは私も自分を誘ってくれた友人に礼を言った。それほど、感動的な一品だった。
素材が美味しいのはもちろんだけれど、香辛料や合わせる素材、バランス、すべては職人の作り出す芸術だ。
素人が逆立ちしたって無理。
私が食べ物に金を使うのはそんな料理のため。
貧乏だから、ファミレス、コンビニ、ファーストフードに使う金は持ってないけどね。
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