2014年4月24日木曜日

赤福という「ブランド」

赤福、という有名な伊勢名物がある。

一度食べたことがあるが、甘くて不味くて「名物にうまいもんは無いなあ」と思った。

その後、消費期限を偽装して販売していたという、農林水産省の調査が発表された。

なんと、その期間、30年。

私が食べたものも、作られてからかなり経った赤福だったことは間違いない。

食えなくはないだろうけど、不味いはずだ。

もちろん、当時の会長はその偽装期間の社長でもある。
会長職を引責辞任して、その息子を社長に立てて、すべての後始末を押し付けた。

それが、2007年の話。

息子は、その後必死に頭を下げまくり、昔の「家業」を「企業」にしようと努力した。

社外は元より、社内の「変えない社員」との戦い壮絶だっただろう。

そして、その7年後、評判も売り上げも戻った頃、その問題を起こした当事者の親父と母親が彼を解任する。

親父は、この会社の85%を持っている会社の社長だ。

さすがに、社長職には戻れない。
だから、妻を据えた。

つまり、この会社、元々、別会社の社長が90%以上の株を持っているということ。

それは、偽装を30年やり続けた親父だ。

7年前、話題の会社名での会長職は引責辞任しているけど、表向きだけ。
実質の権力は何も変わっていない。

で、7年経って業績も信用も回復したら、息子のやり方ではなく「昔のやり方」に戻るらしい。

私は、間違っても買わないからいいけど、定番土産を買って安心する人は、こんなこと、知らないだろうな。

そういう人もまた、有名なものを買える自分に酔っているんだから。

変わらないのは、消費者も同じだ。

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