元々、料理好きではない。
だから、実家には自分が常備しているはずのものはほとんどない。
たとえば、強力粉。
パンメーカーで自家製する食いしん坊には、塩や砂糖や醤油と同じ位、常備している。
で、今回、ぎょうざを作ることになった時、粉がない。
強力粉どころか、薄力粉があるかどうかも怪しい。
あったところで、賭けてもいい。
賞味期限を3年は切れているはずだ。
で、必要なので買いに行ったら驚いた。
大手製粉会社の強力粉、189円、国産は326円。
ほぼ倍の値段だ。
大手の小麦粉、アメリカ産で国内に持ち込まれてくる時に、大抵微量の殺虫剤を混ぜている。
当然だ。
長時間かけて、太平洋からわたってくる商品、虫が沸いたら売り物にならない。
でも、価格は安い。
そういうことを知らなかった時、食いしん坊の中で薄力粉は、それらがセールになっている時の値段が「基準」だった。
でも、材料がスーパーに並ぶまでの事実を知ってしまった。
加えて、国内小麦粉の旨さを知った。
こっちの影響力は絶大だ。
そうすると、もう購入判断は「価格」ということにはならない。
それでも倍の値段にはかなり悩んだ。
この値段には、農家の団体企業で判子だけ押して「仕事している」ふりをする「正社員」の人件費、世界一高い電気代、その電気産業を守るための大企業の利権を守る人達の給料、すべてが含まれている。
これらを知った上で、国内産を買う。
何故なら、旨いから。
結局、人の意思決定なんて、欲望にコントロールされているんだよねえ。
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