2014年4月23日水曜日

大企業が土づくりに手を出し始めた

某大手財閥商事のコンビニ、冬になるとおでんが売れる。

その大根だけのために、農家と一緒に企業を作る始めている。

契約農家と出資して農場の1キロ先に加工工場を作る。
収穫したその日の夕方には加工、調理、パッケージ化して出荷される。

つまり、鮮度がおいしいさを決めるから、それを提供する仕組みを作り始めたということだ。

これ自体はあまり驚かなかった。

でも、金が余っている商社、なんと肥料会社まで買収し、中嶋農法というミネラルバランスのよい土で作る「野菜」をブランド化しようとしている。

土作りに3年かかるらしいが、おいしさも「規格化」できる時代になってくるようだ。

彼らの目的は「付加価値のつけた野菜」の販売。

たしかに、それは売れるだろう。

「多様性」が必要とされている今の時代、金がある大企業は、それに逆走するようなビジネスをしている。

でも、それは仕方ない。
過剰に農薬を使うよりマシだ。

ただ、「美味しさ」まで「ブランド化」すれば、だまされる人、騙す人がまた増えるだろう。

偽ヴィトンや偽グッチを買う人が絶えないように「ブランド」を信じる人は、所詮、自分で判断する基準なんて持ち合わせてないのだから。

簡単に食べられることが当たり前になれば、自分で作る人は減る。

企業は「忙しい人達のために、安全で美味しい食べ物を」と言うけれど、その後には「売って儲ける」という言葉が続く。

金を出せば買える、美味しさまで計算された食べ物。

それを買うために、夜中まで働く。

10年後、病気になっているのは誰だろうか。

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