食べるイベントが続いている。
今度は「南極料理人」という映画の主人公になった人の講演会だ。
これがずいぶん考えさせられる講演会だった。
この講演会の「後援」は市のごみ対策部門だった。
つまり、増大するごみを減らすための啓発活動の一環らしい。
オープニングで市の回収するごみの40%が「食べ物」と聞いて驚愕した。
食いしん坊は、ほとんど食べ物を捨てないし、食べない分はすぐに冷凍する。でも、そんな当たり前のことをする人が少ないということだ。
講演者の西村淳氏、以前テレビで食べ残しを7度も作り直すのを見た。
だから、今回の講演会に来ると知って応募したのだが、そんなのは序の口だった。
彼が語るには、南極では環境上「ごみを出せない」生活なので「出さない工夫」を常に考えるらしい。
彼の言う「ごみ」には体内から排出されるものも含まれる。
そうなると、食材なんて捨てずに「食べる」って話になるのは当然だ。
たまごも冷凍して味噌漬けにするとか、じゃりこをお湯に浸してマヨネーズを入れるとポテトサラダになるとか、生活すべて「実験」だ。
みかんの皮は、煮出すと洗剤になり、それを乾かして消臭剤にする。
それはまた虫除けになるそうな。
もっとも、私は食べちゃうけど。
また、南極では補給は年1度しかないから、賞味期限が切れたからと言って捨てる場所もない。
だから、食べる。
彼は「賞味期限」を「贅沢期限」と呼んでいた。私もそう思う。
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