2014年4月21日月曜日

南極料理人:捨てるところって無いの?

食べるイベントが続いている。

今度は「南極料理人」という映画の主人公になった人の講演会だ。

これがずいぶん考えさせられる講演会だった。

この講演会の「後援」は市のごみ対策部門だった。
つまり、増大するごみを減らすための啓発活動の一環らしい。

オープニングで市の回収するごみの40%が「食べ物」と聞いて驚愕した。

食いしん坊は、ほとんど食べ物を捨てないし、食べない分はすぐに冷凍する。でも、そんな当たり前のことをする人が少ないということだ。

講演者の西村淳氏、以前テレビで食べ残しを7度も作り直すのを見た。
だから、今回の講演会に来ると知って応募したのだが、そんなのは序の口だった。

彼が語るには、南極では環境上「ごみを出せない」生活なので「出さない工夫」を常に考えるらしい。

彼の言う「ごみ」には体内から排出されるものも含まれる。

そうなると、食材なんて捨てずに「食べる」って話になるのは当然だ。

たまごも冷凍して味噌漬けにするとか、じゃりこをお湯に浸してマヨネーズを入れるとポテトサラダになるとか、生活すべて「実験」だ。

みかんの皮は、煮出すと洗剤になり、それを乾かして消臭剤にする。
それはまた虫除けになるそうな。

もっとも、私は食べちゃうけど。

また、南極では補給は年1度しかないから、賞味期限が切れたからと言って捨てる場所もない。

だから、食べる。

彼は「賞味期限」を「贅沢期限」と呼んでいた。私もそう思う。

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