2014年4月27日日曜日

タルトの中にあるカスタードクリーム

先日の話。

食いしん坊の友人が買っておいてくれたロールケーキ、生クリームの旨さもさることながら、スポンジがむちゃくちゃ旨かった。

たぶん、粉の旨さだ。

だって、甘さより生クリームの濃厚さが感じるほど、甘みは控えているのだから。

かつて、うどんを食べた時にもそう思った。

シンプルなものほど、素材が旨いとそれが引き立つ。

そして、タルトを半分に分け合ったけど、これを食べてつくづく「酸味と甘みはベストパートナーだ」と思った。

このタルト、固めのタルトの中に緩めのカスタードが詰まっている。
その上に、メレンゲが乗っている。

そこに、セロファンみたいに薄いチョコレートが刺さっていた。

このボディとなるカスタード、かなり緩めだったが、絶対、清美オレンジの果汁が入っている。

甘みと酸味が同じくらい強い。
外のタルトクラストに使われている小麦粉もうまい。

これまた、極上バターと美味しい小麦粉という最強のコンビネーションなのだから、当然だろう。

口に入れると、メレンゲのふわふわ、カスタードのとろり、かりっという食感の違いに加え、酸味と甘みが広がる。

チョコレートの苦味も添える気持ちがあったと思うけど、突き刺さっていたチョコをそのまま口に入れる勇気が無かった。

こういう味や食感のハーモニーは、オーケストラを聴くことに似ている。
組み合わせの「妙」だ。

これこそ、職人の才能から生まれる「創造性」だろう。

だから、それをコピーすることは窃盗と同じだと思う。

もっとも、どの業界だって、本物の職人ならプライドが許さないから、そんなことしないけどね。

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