2014年4月19日土曜日

嫌味なランニングマシンが消えた日

日本は、4月から新しい年度が始まる。
だから、変化しない日本でも、ほんの少しだけする変化は、この時期に起こる。

ある日、ジムに行くとランニングマシンが最新式の物に代わっていた。

以前使っていた食べ物を表示するマシンは消えていた。
聞くと、他の施設に転職(?)したそうだ。

新入りのマシン、代々木のスポーツセンターでも使われている素晴らしい本格的サスペンションの高級品。

みんな嬉々として使っている。

私も使った。

デジタルで見やすい。
スピードや角度の調節も持ちやすいハンドルの上でできる。

でも、食べ物は表示されない。

本当に、嫌味なランニングマシンだった。
でも、消えてみると、なんとなく、さびしく思うのは私だけだろうか。

あれには、ずいぶんいろいろなことを教えてもらった。

このマシンは、走りやすいし、使いやすいけれど、私に教えてくれるのは数字だけだ。

十分といえば、十分だ。
でも、私にとって運動は、食べたいものを食べるためにしている苦行みたいなもの。

食いしん坊は本来、すごい怠け者なんだから。
それを、あの表示が運動の必要性を直感的に教えてくれた。

ランニングマシンとはお別れをしてしまったが、「あいつ」が私に教えてくれた「運動の必要性」は決して忘れないだろう。

食べたら動く。

この当たり前のことを、判りやすく教えてくれたことには感謝している。

大嫌いだったけど、憎めないやつだったなあ。

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