ハウスの管理人が、一番頭を抱えている問題が「ゴミ」だ。
分別しない住人が出すごみ処理料金が膨れ上がってしまったのだ。
これを改善するためには、2つのことが必要だ。
環境整備とルールの徹底。
今までも、分別環境は提供はされていたのだけど、判り難いものだった。
しかし、分別環境を整えても住人がすぐに分別してくれる訳ではない。
だから、彼が毎日掃除をすると同時に、ゴミ箱に見つけた「誰かのゴミ」を「分別をしている姿」を住人に見せるようにした。
同時に、街のごみ分別ルールを機会あるごとに住人に教えることにした。
新しい住人は素晴らしかった。
一度教えるとちゃんとルールどおりにしてくれる。
問題は、昔から住む人達だ。
環境意識が高い人は数えるほどしかいない。
自分の事しか考えない「テメエ主義」が蔓延している現代に「ばれなきゃいいさ」の考えで生活する人が多い。
そんな住人に「掃除をする人、食べ物を作る人、食べられない人」の気持ちを考えさせるにはどうしたらいいのか。
これが大きな課題だった。
で、結論は、2つしかない。
自分で行動し、気がついたら、彼らに伝えるしかない。
コミュニティのルールを守ってくれる住人が大多数になれば、「テメエ主義」の住人達の行動も変わる。
食べ物もそうだ。
生ごみを分けることが普通になれば、いずれはそれを肥料にできる。
それを使って菜園だってできるだろう。
それも、住人の意識次第だ。
ごみ問題は、食べ物への意識、ひいては、健康への意識、地域市民としての意識に繋がってゆく。
ルールを守らせるより重要なのは、消費者の社会性を養うことなのだから。
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