2014年2月1日土曜日

冬の夏野菜

この夏に育てたトマトから作ったトマトソースから作る、野菜のトマトソース煮(ラタトゥユ)が半端なく旨い。

夏野菜を今の時期に買うのはなすやトマトを買うなんて馬鹿げてる。

栄養価は低いし、冬の夏野菜は値段も高い。

財布だって優しくないし、温室栽培だろうから、光熱費も掛かる。

地球にも優しくない。

だから、買わない。

でも、これらの冬野菜を夏の食材で食べるのは矛盾しているだろうか。

そんなことは無い。
だって、夏のトマトなんだから。

夏の元気なトマトと冬の温室育ちのトマトでは、エネルギー量が違う。

干したり、瓶詰めにしたりするのは旬の野菜の力を、食べ物に留めるため。
素晴らしい先人の知恵だ。

だから、夏と冬の旬野菜で作る料理は、まずくなりようがない。
必要なのは塩と少しの砂糖だけ。

そうやって保存食は長い間かけて、洗練されてきた。

簡単に生野菜が何時でも手に入る現代、そんな保存食の本当の価値を考えたことがあるだろうか。

材料の値段の安いときに作るから安い。
それは事実だろう。
でも、それ以上に旬素材が持つ力は金額では計れない。

冬に温室で作られた夏野菜を「買う」ということは、素材の価値を全く考えていない。

味が薄いから、化学調味料で整え、結局味は濃くなることになってしまう。

大体、夏野菜を冬に買うなんて馬鹿なこと、消費者が止めればいいのに。

大金出して買う人間がいるから企業は売り続けるのだ。

金を払えばなんでも買える社会だけど、味覚に関して言えば、人類は確実に退化しているとしか思えない。

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