正月には伊達巻を作る。
食材を買いに行ったらタラは一匹400円だった。
半身フィレが344円。
当然、一匹買うことにする。
スーパーのおばさんに解体をお願いしたが、かなり時間がかかると言われた。
あきらめて、自分でやってみたが、これが文字通り「格闘」だった。
魚はどうして、あんなにぬるぬるしているんだろう。
まず、頭と内臓を取り除こうと思って刃先を入れる。
3mmほどしか入らない。
とても「切る」なんて無理。
だから「ぶった切」った。
出刃包丁なんてもんがないから、あたり一面血だらけになる。
まるでホラームービーだ。
殺人犯の気持ちが少し判った、と言いたいけど、そんな訳ない。
食いしん坊は必死だ。
鮮度を下げないうちに解体したいが、思ったように分かれてくれない。
タラも必死だ。
でも、なんとか押さえつけて、アラと身に分けた。
切り身、なんてきれいな形にはならない。
どうせ、フードプロセッサで細かくするんだからどーでもいい。
でも、魚屋さんの職人技を心から尊敬した。
で、作った料理は、伊達巻、タラ鍋、そぼろみたいな混ぜご飯の元、から揚げだ。
タラ鍋は絶品だった。
骨についた身をほぐして作った混ぜご飯の元、正月料理に余ったレンコンと、チキンロールの漬け汁を利用して甘辛く煮た。
料理するのも全部旨くなることを知っているからやりがいがある。
鶏も魚も一匹買って料理する方がいい。
料理がエキサイティングな体験になる。
美味しい料理だけではなく、戦う楽しみも得られる。
切り身ではそういかないけどね。
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