2014年2月22日土曜日

発酵バターで焼きつける「アラ」の味

先日、ハウスの友人と鍋をした。

彼女が野菜を準備して、私が魚を調達した。
生きの良いタラのアラがあったので、それを買ってきて塩と酒を振っておいた。

その2時間後、二人で準備をしていたら、彼女がアラを「バターで焼くと美味しいですよ」という。

そりゃあ、うまいだろう。

でも、ここに無い。

「私、ありますから持ってきます。」と言って部屋から取ってきたのが発酵バターだった。

ありえない・・・・。

こんな旨いものでアラを焼き付けるの?と思ったけど、言われたとおりにやった。

でも、さすがにバターをたっぷり、という訳には行かない。

値段を知っているが故に、良心が傷み、フライパンをカバーする程度にしか使えなかった。

で、結果は凄かった。
アラが新鮮だったせいもあるけれど、昆布と塩だけで、物凄く旨いスープになった。

恐るべしバター。

バターの威力は、材料が新鮮で美味しいものであればあるほど違いが大きくなるような気がする。

そこそこの素材も美味しくはなるが、それはバターのせいだ。

本領は、やはり美味しい食材と使った時。

極上のハーモニーをかもし出す。口に含んだ瞬間、舌がヨーデルを奏でる。

普通のバターでも、それほど美味しいのに発酵バターとは・・・。

ああ、もうマーガリンなんて食べ物とは思えない。

本物の味を知ってしまったら最後、もう前の生活には戻れない。

美味しいものは、消費の行動を変える。

食べ放題でもう満足感は沸かない。
健康のために食べ物を食べるなんて馬鹿げてる。

美味しいものを食べた時の感動があるから、生きてゆける。

明日は、もっとおいしいものが食べられるかもしれないのだから。

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