2014年2月17日月曜日

誘惑の連鎖

仲の良い友人がハウスを引っ越すので、その前に夕食ということで鍋をすることになった。

鶏肉と豚肉が必要だったが、買いに行ったところがまずかった。
誘惑の巣窟、デパートの食品売り場だ。

肉だけを買いにいったはずだった。
ただ、春雨も必要だったから「ここで買い物を終わらせてしまおう。」と思った。

これが運のつきだ。

ここは、高級デパート。
当然、春雨が売っているコーナーは選りすぐった日用食材の宝庫だ。

そこで、地元企業が作っているチーズスプレットを見つけた。
ほとんどチーズとバターで出来ている本物だ。

生産量が少ないから、取り扱い店も少ない。

それが売っている。

たしか、春雨を買いに来たはずだが、いっしょにこれも買ってしまった。

すでに欲望は「ベーグル!」と叫んでいる。
隣のセクションはパン屋だ。

最後の1個のベーグルを見つけてレジに行こうとした時、向かいから来る人が、アーモンドクリームがかかっているクロワッサンをトレイに乗せていた。

コーティングクロワッサン、大好きだけど値段も安くないし、作っている店も少ないから、食べるチャンスはほとんどない。

それが、目の前を横切ってゆくのだから、欲望は暴走する。

また、周りをみれば、手に入れてたチーズスプレットに合うようなライ麦で作られたハードパンやドライフルーツを混ぜたフランスパンが並んでいる。

頭の中はすでに「スプレットに合うパンの味」をシュミレーションしている。

気がついたら、予定以外の買い物がとても多くなっていた。
もちろん、全部「美味しい食べ物」だ。

しかし、デパートにはどうしてあんなにたくさん、誘惑の罠が仕掛けられているのだろうか。

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