2014年2月7日金曜日

「酢の物」という言葉から想像するもの

先日、一緒に食事をした友人から電話があった。

当然のように、彼女の「友人の店」の食事の話になった。

彼女曰く、後日友人から電話があって「あの刺身はね、普通においしい、んじゃあなくて、本当においしいんだから」と一言あったらしい。

そんなことを言い合える仲は、とてもほほえましい。

まあ、彼女の舌は営業の接待で鍛えられているから「最高に美味しい刺身」を「普通に美味しい」と言ってしまう気持ちも判らないではないけど。

で、料理について話していたとき「ほら、あの酢の物、あったでしょ?あれはママのサービスだったのよ。」と言われた。

覚えてない。

どの料理のことだろう。
酢の物なんて無かったはず。

記憶にない。

「ほら、あのふぐの皮で作ったやつ」という一言でようやく思い出した。

想像していた「酢の物」は「モズク」だったから。

だいたい、フグなんて食材は数えるほどしか食べたことがない。
だから、頭に浮かぶのは「モズク」だ。
時々「きゅうりとわかめ」になるかもしれないけど。

たしかに、コリコリして美味しい酢の物だった。

でも、私にとってあれば「酢の物」という単語を使って表現する料理ではない。

では何か?

判んない。

だって、高級食材で作る料理なんて食べないもん。
「コリコリしたあれ」が一番ぴったりしている。

美味しさは覚えている。
心地よい歯ごたえも覚えている。

でも、もう一度食べたいかと言われるとNOだろう。

フグは美味しいのだろうけど、私の舌に感動を与えない。

たぶん、食いしん坊は高級食材というものを理解できないのかもしれない。

旬に採れた八重山モズクの酢の物には感動できるんだけどね。

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