正確には「作ろうとした」だ。
が、固まり具合が甘くて、ばらばらな部分が沢山できた。
ため息をつきながら、ぼろぼろになった破片をかき集めて容器に入れる。
これは見事にトーストされたおからとオートミールが卵と豆乳で混ぜられたものだ。
形状上、完全なナッツ程度の大きさの破片だから、何かに混ぜるか、このまま食べるかだ。
ん?このまま食べる?
もともとシリアルであることに気が付いた。
「じゃあ、シリアルとしてたべりゃあいいじゃん」と気が付いた。
ばらばらの部分を器に入れる。
それに、春に友人からもらって作り続けているカスピ海ヨーグルトで和える。
うまいっ。
めちゃくちゃうまい。
大体、まずくなるはずが無い。
おからだって、地元のこだわり豆腐屋のものなんだから。
そして、このおからのトースト具合がとてもいい。
そうか、おからを乾かすのはオーブンで乾かせばいいんだ。
そうすると、ほとんどパン粉だ。
グルテンアレルギーの友人に対して、最強の食材になれる。
これなら、彼女が食べたがっていたトンカツができるかも知れない。
実験する価値はあるだろう。
結局のところ、うまいものはどうやったって旨くしかならないのだから。
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