2014年2月9日日曜日

池の鴨を見ると、思うこと

仕事に向かう道中、ある観光地の前を通る。

そこには、大きな池があり、オス、メスの鴨が何羽も、のんびり浮かんでいる。

それを見て観光客は「きゃあ、かわいい。」とか言っている。
でも、私はそうは思わない。


なんて、美味しそうなんだろう。


心から、そう思う。
だって、丸々太った鴨が群れになっている。

ご馳走が目の前にあるのに、食べないでどうする?

でも、採ったら犯罪だ。
だから、思うだけで我慢するけど。

鹿や鴨、フランスでは「ジビエ」と言われている。
時期もあると思うけど、野生の肉は硬くても本当に味や風味が強い。
そんな言葉も知らなかった時、そんな肉を食べた。

味の記憶は小学生時代までさかのぼる。

昔、猟師の父親を持った同級生がいた。
彼女のお父さんは、猟師の傍ら、ドライブインを経営して、そこでは彼が猟で採った動物達が焼肉になって提供されていた。

今でも覚えている味に熊がある。

臭い肉だった思い出しかないけれど、鹿は子供心においしいと思った。
鴨に代表される鳥がいたかどうかは覚えていない。

鴨は何度かフレンチレストランで食べたが、たいていは燻製だったような気がする。

ただ、毎回とても美味しかった。
そんな記憶が、池の鴨に対して「うまそう」と思う気持ちを呼び起こすのだろう。

鶴を見て「うまそう」とは決して思わない。
でも、丸々と太った鴨は食欲を刺激する。

たぶん、大昔の原人も同じような気持ちになったから、鴨に向けて矢を放ったのかもね。

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