2014年2月4日火曜日

流行を作って、企業は消費を煽るけど・・・

テレビが無い生活が長かった。
でも、ハウスには部屋に備え付けられている。

ある日、年代別の男性芸能人がそれぞれの時代に流行った「スイーツ」を試食する番組を見た。

これを見ながら、情けなくなった。

これが流行、と電波を通して人々の欲望を煽る。
そして「流行のものを食べる」ために、時間や金を使う。

「自分の時間や金をどう使おうと文句あるか」ということだろう。

「日本発上陸」、「健康になる素材がたくさん」、「モデルさんも絶賛」など売り方は様々だ。

中でも、パッションフルーツのソースをかけたパンケーキ、商品名にわざわざハワイ語を使っていた。

これが「時計草」と名の日本名では流行にはならない。

こうやって、芸能人を使って、公共電波を使って、食の流行を仕掛けるのは商社や大企業だ。

彼らは、生産者のことなど全く考えていない。

かつて、ナタデココが流行した時何が起こったか。

流行に乗って売るために、アジアでは商社が札束で買い占めた。
だから、地元では「ナタデココ御殿」が建つ。

それを見て、ナタデココを作り始める地元の人達。

森が切り崩され、畑にするころには、日本のナタデココブームは終わっていた。

残されたのは、開発されしまった森と借金を背負ったアジア人だ。

流行の食べ物を絶賛する芸能人も、それに乗せられて消費する消費者も同罪だ。

キリスト経の7つの大罪に「飽食」があるが、その意味を心から理解できる。

食べ残されて捨てられる大量の食べ物がどんどん増えるのに、餓死する人がいる社会。

でも、「美味しい流行」はビックビジネスになる。
時間や金をふんだんに持ち、考えもせず流行に流される消費者を大企業は求めている。

そんな食べ物と食べるとき、流行を追うということの「罪」の大きさを、ちょっとだけでいいから、考えてみようよ。

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