2014年2月3日月曜日

「醍醐」という名前を持つお菓子に入っているもの

いつも行くお菓子屋には、ある時期からチーズスフレが定番商品として登場した。

もう15年近く前だろうか。

地元の友人が上京した時、わざわざ買ってきてくれた。

当時の新商品だった。

商品名は「醍醐」。
意味は、簡単に言うと「めちゃくちゃ旨い」ということ。

で、初めて食べた。
ちょっと潰れたチーズスフレ、名前の通り、めちゃくちゃ旨かった。

本来の「醍醐」はクリームみたいなものらしい。
もちろん、このチーズスフレも生クリームやクリームチーズで出来ている。

ただ、これだけでは特徴が出ない。
だから、パッションフルーツビューレが入っている。

この酸味と風味がものすごいインパクトを与える。
同じ酸味のあるフルーツでも、これがイチゴでは平凡な味になるだろう。

ただの「イチゴクリームスフレ」が「醍醐」なんて商品名なら名前負けしてしまう。

パッションフルーツ、当時も今も、安い食材じゃあない。
でも、独特の酸味と風味はお菓子の個性を引き立て、商品をただの「スフレ」から「醍醐」に変えている。

もちろん、この味が歴史で言われる「醍醐」の味であるという訳ではない。
でも、それほど「美味しい」と言われる味に近いはずだ。

オリジナルの意味はミルクからできる「美味しいもの」だけど、このお菓子はフルーツの力を借りている。

つまり、この味は「動物」と「植物」が作ったものをバランスよく協力して作られたもの。


美味しさに必要な「バランス感覚」と「協力関係」。


これって、生産(製造)者と消費者にも同じことがいえるような気がする。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。