2014年2月9日日曜日

風味を作るもの

今年の柚子、風味は弱いが汁は多かった。

昨年購入したものはは、風味は強いけど汁は少なかった。

何が違うか判らないけど、柚子サワーを作るには、後者の方が都合が良いみたいだ。

柚子には大きく2種類ある。
ひとつは、接木の柚子、そしてもうひとつが純正柚子。

風味は純正柚子が圧倒的に強い。
ただ、柚子は植えてから20年以上経たないと実がならない。

昔は「柚子植える馬鹿」と言われたそうだ。

純正柚子かどうか、なんて判るわけではないけれど、何年も購入していると、柚子の違いが判る。

特に地域に寄る味の違いは大きい。
だからこそ、産地にはこだわる。

価格もこだわるけど、これは経済的な理由からだ。

産地直送で買うなら、あまり味には違いがない。
重要なのはそれが「産地」のビジネスかどうか、ということ。

だって最近、大企業が節税して儲けた金でを農業に投資している。

つまり、食い物ビジネスは儲かるのだ。
かつてICチップを作っていたクリーンルームで、無菌野菜を作る「株式会社」も登場している。

大手企業は、収穫量を工場製品のように管理し、定期的に出荷、販売する仕組みを作り始めている。

だから、野菜の生産から加工まで大企業だけで賄えるようになってきた。

これだけじゃあない。

コンビニの親会社は大手商社だ。
そして、そこで売られているサンドイッチで使われるハムもまた、商社の子会社で作られている。

そして、その素になっている豚。
これもまた大手商社の子会社だ。

そして、豚が食べる飼料もまた商社が子会社に売っている。

現実的に大企業が「食」をコントロールしている。

だからこそ、消費者は食べることを誰かに任せず、材料を買うことで、生産者と信頼関係を作る必要があるのだ。

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