2014年2月13日木曜日

大吟醸の酒かすで漬けた鮭

実家にはしょっちゅう帰るが、母にお土産など買わない。
だって、甘いものが嫌いだから。

今回も、実家に戻るためのバスの時間までまだ間があったが、お土産など買う気はなかった。

でも、途中にデパートがあるから、自然と地下食品街を覗いてゆくことにした。

時間が余れば、たいていデパートの地下街に行く。
ただ、食いしん坊の本能がそうしているのかは判らない。

そこで地味な出店を見つけた。
エレベーターの傍にイベント的に展示されていた店。
飯鮨(いずし)を試食させている。

こりゃあ食べないでいられないでしょ。

飯鮨とは、ご飯と魚・野菜・麹を混ぜて乳酸発酵させる漬物の一種。
市販のもので旨いものを食ったことがない。
有名店であっても「この値段で二度と買うもんか」という味ばかりだ。

でも、この店、ちょっと違った。
添加物は一切なし、冷凍していない。

ショーケース2つにあった飯鮨の他に、私の目を引いたのは「大吟醸の粕漬け」だ。

鮭とタラがある。
一切れ300円。

でも、大吟醸の酒かすで漬けられた切り身だ。
こんなもん、ほとんど食べられない。

魚の味を試すためにも飯鮨の試食をさせてもらう。
これも、旨い。

やばい。
財布の紐が緩み始めた。

結局、切り身2つと飯鮨2種類を買う。
「母の土産に」と自分に言い訳したが、実際は自分が食いたくて買った。

これが絶品だった。
母が狂喜したことは言うまでもない。

有名でもない有限会社だけど、本物を作る会社だ。

食えば判る。

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