先日、いつもの八百屋に行くとバターナッツ(かぼちゃ)が売っていた。
このかぼちゃ、アメリカでは一般的だけど、日本でほとんどお目にかからない。
普通のかぼちゃはどこの農家も作るけど、バターナッツを作る人は本当に少ない。
値段は一個300円ほどだった。
アメリカを思い出してすごく食べたかったけど、300円は高いと思って諦めた。
で、しばらくしてまた八百屋にゆくと一個200円に下がっている。
だから、フランス人の友人と食べるディナーで料理しようと思って一個だけ買った。
シェアハウスのキッチンで夕食会の1時間前、硬いかぼちゃを少しレンジをかけてなんとか半分にする。
オリーブオイルを引いた鉄皿に伏せて並べてオーブンに放り込む。
その間に、他の料理をしながら1時間ほど焼いたらすごくやわらかくなった。
ひっくり返して種の取ったところにバターを放り込んだら、見る見るうちに溶けてゆく。
友人と一緒にそれを見ながら突っついた。
想像はしていたが、むちゃくちゃ旨い。
それに甘い。
会話に参加したアメリカ人が私たちが食べているものを見て「うわぁ、懐かしい!母が良く料理していたよ。」と欲しそうに見つめる。
だから、一緒に食べようと誘った。
彼が体全体で現す喜びは半端じゃあない。
「バターナッツなんて1年半以上食べてない」と言って食べ止まらない。
ほとんど無くなった後、彼は正気を取り戻したようですまなそうに謝った。
それは別にいいのだけど、だったら、もっと焼いておけば良かった。
みんなで食べる食事はいつも美味しい。
決して、バターナッツの美味しさだけじゃあないと思う。
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