2013年12月12日木曜日

花豆

私は一人暮らしだが、豆をよく煮る。

ばあ様から黒豆の旨さを教えられてからだ。

ただ、豆の値段が結構高い割には、美味しい物に当たらないから買うチャンスが限られている。

つまり、その分作る回数も少ない。

ちなみに、缶詰の豆は論外だ。

黒豆の時にも書いたけど、豆は1年以内に食べないと味が格段に落ちる。

だから、安いからと購入しても、生産年度を見てがっかりすることになる。

特に今の時期は、新豆が出るから、昨年度の豆は在庫処分になる。
こんなやつを「安いっ」なんて買ってしまったら大変だ。

だから、豆を買う場所が限定されてしまう。
でも、友人のご両親、今年は自分で作ったそうだ。

先日、友人の家で夕食を食べる前にそれを「どうぞ」と出された。

この花豆、みごとに美味しかった。

彼女の味付けも上手だが、味も食感も新豆だけが持つ風味とやわらかさだ。

1年以上たつ豆は、風味も落ちるが、何よりどんなに煮てもどうしても硬くなる。

皮に張りがあるけどやわらかい豆は新豆特有の歯ごたえだ。

これぞ煮豆の醍醐味。

「少し持ってゆくかい?」と言われればそりゃあ、断るはずがない。
遠慮の要らない間柄、しっかり持ち帰り用を取り分けた。

皿に残った豆も「全部食べていいよ」と言われて調子に乗って平らげた。

さすがに「お母さんの豆、分けて頂戴」とは言わなかったから、友情が壊れていないとは思うけど、ちょっと心配だ。

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