アレルギー持ちの友人と知り合って食べ物について考えることが多い。
昔は、こんないろいろなアレルギーを持つ人は居なかった。
大体、工場製品など売っていないし、食べ物はみんな自分の家で作っていた。
味噌も醤油もみんな自家製だから、入っているものはシンプルだ。
でも時代は食べ物を作ることを「誰か」に任せた。儲かるから、大企業はどんどん作る。
そして、食材の元となる動物の餌を変えてまで「安くて美味しい」ものを作り出し消費を煽る。
それは、自然の仕組みに逆らったやり方だ。
牧草を餌とする牛にコーンを食べさせて抗生物質と共に速成で太らせる。
病気になっても死ぬ前に肉にすれば問題ない。
そんな牛肉をファーストフードの大企業が大量に購入し、脂肪分の多い肉で安いハンバーガーを作る。
油と濃い味で味覚を麻痺させた商品は、刺激が強いが、値段も安い。
そして金さえ払えば5分で食べられる。
結果、現代人は昔の人とは比較にならないほど、たくさんの人が食べ物アレルギーを持ち、苦しむことになった。
これは自然界が、儲けることしか考えずに暴走した人間への復讐なのだろうか。
それとも、警告なのか。
添加物を使用した大企業の工業製品が食べられない人は、原料の作り方や餌を気にした商品を買って自分で作ることになる。
つまり、昔の生活と同じように、食べ物を自分で作る生活にならざる得ない。
この場合、生産者を信じて素材を買うしかない。
これは、人間不信が蔓延る現代「信頼」という言葉の意味を教えてくれる行為なのかも知れない。
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