2013年12月11日水曜日

毎週届く親の思いは次の世代へ

友人の家で夕食をする前、ランチを食べ損ねた私にみかんを出してくれた。

これがまたすごく美味しい。
「どうしたのか」と聞くと親が送ってくれたとのこと。

彼女の両親、旅行が好きだ。
食いしん坊の彼女のDNAの元だ。
当然、旅行でも美味しいものに反応するらしい。

九州へ旅行した時、泊まった旅館で出されたみかんが美味しくて、宿の人に聞いた。
すると、近くのみかん農家のものだった。
早速、紹介してもらいみかんを直接購入することになった。

送って貰ったみかんを近所に配ったら、その年、この農家に小さな田舎町からかの注文がずいぶん多かったそうな。

おいしいみかんを食べならそんな逸話を聞いていると、今度は「長いも持ってゆく?」と聞かれた。

これは先週、両親から送られてきた。
その前の週は味噌が送ってきたとのこと。

彼女は本当にありがたいことだと、うれしそうに語る。
親だってお金持ちじゃあないけど、美味しいものを娘や孫に食べさせたいという思い、受け取る側も「当たり前」と思っていない。

来年、彼女の娘が都会の大学に進学するが、彼女もまた、娘に食べ物を送るのだろう。

そして、美味しい食べ物は、人への思いを次の世代に届けてゆく。

感謝の気持ちは、食べ物を作る人へだけではない。

それを選んでくれる人、それを送ってくれる人、みんなが美味しいものを大切にすることで、感謝の気持ちは地上に、そして未来に繋がってゆく。

コンビニの食べ物では、決して得られないもの。
お金を出しても買えないのもの。

食べ物が満たすのは、人の胃袋だけであるべきではない。

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