食べ物には似て非なるものが多い。
たとえば、マーガリンとバター。
マーガリンはかつてバターの代用品として開発されたらしいが、代用品は所詮代用品だ。
しかし、スーパーにはいろいろ加工されたマーガリンが売っている。
バター含有率20%とか某高級ホテルのマーガリンとか。
そもそも、マーガリンに本物を混ぜても、所詮偽物だ。
だから、マーガリンを使うようなホテルを「高級」と考える消費者の方が馬鹿だ。
これ、男性でも同じことが言える。
うわべは格好が良くても、いざとなると何も決められない男がいる。
その反面、無骨だけど、いざとなると頼りになる男がいる。
そんな男性達を見るとき、バターと高級ブランドマーガリンを思い浮かべる。
バターなら、どんな食材でも料理でもコクを高めてくれる。
男性も、バターのような人なら、共に過ごす女性の人生にもコクがでるだろう。
どんな困難でも、出産や転勤など、人生のどんなイベントでも美味しく料理してくれるはずだ。
かたや、高級ブランドマーガリンのような男性。
肩書きは立派だろう。
でも、所詮マーガリンだ。
風味が出るわけでもないし、コクが出るわけでもない。
単純に油っぽいだけ。
最初しばらくはこの油で美味しく感じるかもしれないけど、しだいに胸焼けしてくるだろう。
だって、風味も個性もないのだから。
どこの食べ物もマーガリンばっかり使う現代、どんな男性も工業製品みたいに高級な肩書きと、味の無い会話ばかりしかしない。
バターみたいな男性って、どこに行ったら見つかるんだろ?
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