2013年12月11日水曜日

おやつの日の誘惑

食いしん坊の友人の自宅で夕食を食べる約束をした。

そして、その日はちょうど例のケーキ屋の「おやつの日」だった。

「槍が降っても取りに行く」と豪語したケーキ、引換券を家に忘れたので、仕事の後に20分かけて取りに戻った。

土曜日夕方の大丸デパート、混雑が半端じゃあない。
槍は降ってはいないが、戦場のようなデパートの地下で人を掻き分けてようやくケーキ屋にたどり着く。

店員さんにお願いすると、奥の方からクリスマスラップされたケーキの箱を持ってきてくれる。

目立つ。
むちゃくちゃ派手だ。

周りの人の視線が集中する。

そりゃあ、そうだ。
こんな商品、店頭では売ってないのだから。

持ってきたカバンにそそくさと入れようとしたが、隣で注文を待つ人は、じっと箱を見つめていた。

この毎月の頒布会、ほとんど宣伝しないので知らない人も多い。

なんとかデパートを脱出し、友人の家に向かう。

「デザートも持ってきたよ。」と声をかけて入ってゆくと「ええっ、私も2箱、買っておいたよ」だって。

「おやつの日に夕食誘ったから、知ってると思った。」という。
たしかに、そう思った。

結局、友人とその娘、私と3人分、一人一箱分あるから、心おきなくみんなが全種類食べることになった。

私は夕食後に3つ平らげた。
友人は2つでギブアップだ。

でも、プリンが生クリームに埋まったロールケーキを食べた時は、二人とも無言になった。
30秒後には消えた。

ここのロールケーキもプリンも単品でも絶品だ。
なのに、このコンビネーション。

「罪深い味」としか言い様が無い。

食事をしてから、ケーキを2つも3つを食べることを「普通」にするつもりはないが、食いしん坊の友人がいてこそ、罪悪感も薄れるというもの。

彼女といっしょに美味しいものを楽しむ人生は、危険だ。
でも、素敵な友人と冒す危険は未知へのおいしさへの冒険だ。

なら、冒す価値は十分にあると思う。

とは言っても、食いすぎた・・・・・

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