2013年12月5日木曜日

丹波産の今年の豆にこだわる訳

黒豆の味を始めて知ったのは、30代初め。
ばあ様が炊いた黒豆のうまさに驚愕した。

そして次の年に丹波産の豆を食べた。
同じ黒豆でもこれほど違うのかと絶句した。

値段を聞くと、北海道産黒豆の2倍。

でも、それだけの価値はあると確信した。

だから、丹波方面に旅行に行った時、地元農家の出店で激安だったものを1キロ買った。

その後3日間背負うはめになったが後悔はなかった。

夏だったからその年の初めに出来たものだろう。
十分旨かった。

母に造ってやると鍋を抱えて離さなかった。

でも、1年以上経つと味は凡庸になってしまう。

ばあ様は、高い黒豆があまりおいしかったので、半分を次の年用に残した。
つまり2年目の豆だ。

それを食べたらがっかりした。

だから、乾物も鮮度が重要だ。
決して食べられないことはないが1年が限界だ。

つまり、昔の人は知っていたのだ。
1年に一度収穫したものを次の年のまでに食べる終える食生活。

でも、ビジネスになると物が余る。

黒豆だけで検索すると極端に安いものがある。
レビューがどれだけ良くても買うだけ無駄だ。

たしかにおいしいかもしれないが1年以上たった豆は買わない。
それを知っている販売者は収穫年度をきちんと書いてある。
それが安い理由だからだ。

だから、書いてない販売者は検討対象外だ。

今年の豆が出始めたら、昨年度産を早く売りたい気持ちはわかるが、正直な情報を伝えないのはお互いのためにならないだろう。

金を出すのは、その食べ物を作る人を支えるということ、WEBのボタンをクリックする前に考えた方がいい。

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