黒豆、そのうまさは北海道産でも十分おいしいが、丹波産は本当においしい。
黒豆、つまり「黒大豆」はおせち料理に欠かせないが、丹波の人に言わせれば「常備菜」程度の食べ物らしい。
つまり、漬物と同じ程度に頻繁に食卓に上がるのが「黒豆の煮豆」だそう。
丹波方面へ旅行した時、店のおばちゃんがそう言ったから「そんな頻繁に作ったら破産する」と答えると「?」という顔をした。
東京での丹波産黒豆の値段を言うと今度はおばちゃんが驚愕した。
彼女に言わせると、そんなものは「豆の値段」じゃあないらしい。
私もそう思う。
だから、正月だけしか作らない。
都会では、金を出せばなんでも買える。
だから、おいしいものは「高いもの、高級なもの」と思いがちだが、それは違う。そういうイメージを作るのは「売る側」の都合でしかない。
そのイメージはブランド化し、本当の味を知らない人まで「ブランド」だけで「美味しいもの」を「食べた気分」にさせる。
でも、本当に美味しいものを食べているわけではない。
でも、問題はない。
どうせ違いは判らないのだから。
だから、騙されたと騒ぐ前に考えた方がいい。
自分は「誰」を信じて金を払ったのか。
それがブランドや肩書きなら、信じた自分が間違っていたと反省すべきだ。
だって、企業は1年間苦労して作物を作った人じゃあない。
金を払うのは消費者だ。
消費者が踊るなら企業はどんどん煽る。
だから、私は「偽装」広告前提の世界で商品を選ぶことになるが、それも仕方ないと思っている。
何故なら、そこには正直で、本物を売る店を見つける可能性もあるのだから。
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