自分の時間を「誰か」のために使う。
そうすると、「誰か」は感謝の気持ちを食べ物でお返しする人が多い。
決してそれを貰うことを目的に「誰かのために何かをする」のではないけれど、食べ物は感謝の気持ちを表すのに便利な物なのかもしれない。
その中でも甘いものは、ダントツにその気持ちを表すのに使われる。
日本の義理チョコが一般的になったのは、チョコレート屋の戦略だ、と言われているが、それだって「甘いもの」だから普及したのだろう。
だから、お土産や手土産に甘いものを買ってゆく人は多い。
でも、貰う側は少々悩ましい。
だって、カロリーの塊でしかないんだから。
おいしさの感じ方も人それぞれだ。
美味しいものなら喜んで食べるけど、甘いだけの添加物の塊なら「ありがとう」の声も震える。
甘いものが苦手な母は「好きではない」と言えない。
だから、冷凍庫の中はねずみに集められたチーズの欠片のように、あらゆるところにおやつが深い眠りについている。
その数は、毎回実家に戻るたびに増えてゆく。
そうやって、甘いものは甘いものを呼ぶ。
先日、シェアハウスの玄関整理のために下駄箱をDIYしたら、そのお礼にと管理人の奥さんからシュークリームを貰った。
その夜、友人に電話で呼び出されて愚痴を聞いたらクリームぜんざいを貰った。
たしかに、私だって「要らない」なんて言えない。
でも、全部食ったらどれだけのカロリーなのか。
それを考えると、私の笑顔も引きつるが、私の中の食欲は、この甘いものラッシュに狂喜乱舞している。
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