2013年12月22日日曜日

から揚げになるんじゃあなかったの?

高さが4センチしか高さがないダッチオーブン、毎朝冷凍パンを焼くのに欠かせない道具になっている。

本来、日本の台所のどこにでもある引き出し式の魚焼き部分に入れて使う簡易オーブンだけれど、コンロの上でも十分役に立つ。

そんなオーブン、「から揚げ」を揚げなくても作れると書いてあった。

油を使わないから揚げのことを考えたら、急に食べたくなった。

「すぐ食える」と思ったらもう駄目だ。

味を付けて冷凍しておいた鶏肉をお湯で解凍すれば後は、調理するだけ。

そういえば、でんぷんをまぶす時「袋にいれてまぶすと楽チンよ」とどこかで読んだことを思い出した。

だから、解凍した袋にでんぷんを放り込んだ。
ずいぶん、どろどろな感じでちょっと不安に思った。

だから、アルミ箔を敷いてから並べた。

で、しばらくして蓋を開けると、鶏肉がそのままひとつに固まっていた。
ほとんど、でんぷんの団子だ。

鶏肉バージョンだけど。

火はすっかり通っているが、から揚げのイメージからは程遠い。

頭は「この食い物は何だ?」でいっぱいだ。

アルミ箔から引っぺがすと、大きな塊になった。

だから、今度は網の上において焼いた。

オーブンといっても温度調整ができる訳じゃない。
底に張り付くと大変なんで、オリーブ油を引いた。

今度は焦げた。

でも、鶏肉料理には違いない。
十分以上に旨いけど、から揚げからは程遠い食べ物だ。

欲望が先走る料理には、ろくなことが起こらない。

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