夕方の大丸、魚の値引きは半端じゃあない。
東京駅隣接の大丸もすごかった。
閉店時間近くなると本当に安くなる。
その中でもアラの値引きはすごい。
いきなり半額だ。
それを知っている人が値引き時間に集中するので、ちょっと遅く行くと何にもない。
先日も、タイミングを失って行ったら、タラの頭しか残ってなかった。
これが、グロい。
恨みいっぱいでにらむタラは一パック150円程度だ。
鋭い歯を見せたタラの頭、美味しいのは知っているが、どう使おうか。
こんなもん、煮込か鍋以外に使いようがない。
そう思った時、突然味噌鍋が頭に浮かんだ。
白菜もたくさんある。
ねぎも放り込んだら、旨そうだ。
そう思ったら、食べたくなった。
家には食料がたくさんあるのに、買わないではいられない。
タラと目を合わせないようにして籠に入れた。
帰って早速作り始める。
ねぎもたくさん入れて味噌を溶かす。
調味料は使わない。
塩も入れない。
白菜は、家から担いできた農家が作ったやつだ。
味噌は、知り合いのじいちゃんが作ってくれた。
もっと塩を入れた方がおいしいのかも知れないが、タラの淡白な味が味噌と絡み合い、白菜の味を引きたてる。
煮たアラは骨も歯も簡単に取り除けるから身だけが万遍なくスープに混じっている。
でも、白菜とねぎだけじゃあ、腹に溜まらない。
これは、春雨を入れるか雑炊にすべきだった。
タラももっと使うと美味しいかも。
油揚げを入れた方が良かったか?
食いしん坊の舌は味わい、脳は次回の料理を妄想している。
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