2013年11月13日水曜日

噛まなくても味わう「肉」の味

某大手新聞の「かたい赤身、「霜降り」に変身」という記事、これ微妙だ。

牧草を食べて育った本物の牛肉。

いまどきこんな牛はオーストラリアかニュージーランドでしかお目にかかれないが、この加工肉はそこで出産経験した牛の肉だ。

断然に価格が安い。

この肉に別の牛の脂を注入するという。
脂は国産牛から抽出している。

でも、輸入された遺伝子組み換えのとうもろこしのえさで育った牛だ。

だって、速成肥満させるため、油分の多いとうもろこしで育てるのはいまや一般的なのだから。

もちろん、注入する脂にはうまみの元であるアミノ酸は欠かせない。
違法でなければ、他の添加物もおいしくするために脂に混ぜるのは当然だ。

彼らの商売に何か問題があるとは思えない。

ただ、個人的には、主義のために牛肉をほとんど食べない。

牛肉は作られるたんぱく質の中で、一番高価な肉だ。

先進国がビーフの消費量が増加すれば、牛の飼料価格が上がる。
つまり、牛のえさとなる穀物の値段が上がり、飢餓問題を抱える国は穀物を買えなくなる。

これは、牛肉が消費増加になればなるほど、状況は悪化する。
先進国の企業は、たしかに、儲かるだろうけど。

本来、硬い肉も長い間赤ワインと煮込むと美味しくなる。
特に、この手の「本物の牛肉」の味は格別だ。
脂くさくないから、肉本来のうまみが味わえる。

でも、油を注入し、ステーキにすれば、高く売れる。
調理時間も3分だ。
多分、味も悪くないはずだ。

廃棄するものを商品に開発する企業努力は感動だ。

こうやって、牛肉の消費量は増えて行くのだろうか。

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