食べに行くのではなく、お互い、食い物を持ち寄るポットラックだ。
風邪気味だ、と言うので中華粥を作ろうと決めた。
だから、昨夜遅くスーパーにチキンを買いに行った。
一晩手羽元を煮込むためだ。
夕食が早かったので、ちょっと空腹気味だった。
それが、間違いだった。
空腹でスーパーに行くべきじゃあない。
特に、夜遅く、値引き金額が最大になっている時は、特に危険だ。
かつて、東京で働いた時、一時期イトーヨーカドーの前を毎日通ることになった。
しかも、ちょうど閉店時間間際だ。
一度、75%引きのトロを買ってから、毎日寄るようになった。
まるで蛾が灯りに引かれるように、空腹の欲望を前に理性はその奴隷でしかない。
理性が戻ったのは、カードの引き落とし明細を見てからだ。
今回も50%引きの串かつを見てしまった。
でかい。
1本と2本、どちらも50%引きになっている。
ほんの少しだけ理性が「1本にしたら」と囁いたけど、欲望は「冷凍できるじゃん、2本が絶対お得!」と叫ぶ。
もちろん、2本の方を手にした。
声が大きい方が勝つのはどこの世界でも同じこと。
次の日、朝食代わりに食べた。
もちろん、2本だ。
で、思ったことは「もう、あそこで二度と買わない」ということ。
何といっても味がない。
揚げ物というだけの食べ物だ。
肉もたまねぎもほとんど味がない。
その上、後味は最悪だ。
胸焼けだけでなく、口の中も油臭さいだけ。
欲望に負けて後悔するのは初めてじゃあない。
たぶん、最後でもないだろう、きっと。
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