連日続く食品偽装のニュースの傍ら「騙されるな!「偽装飲食店」の怪し~いキャッチフレーズ3種」というような記事もあって、食いしん坊には理解できない世界が広がっている。
「フランス産のフォアグラ」と表示したけど、フランス産が手に入らない時に別のものを使ったから「謝罪します」という話は、私の理解を超えている。
つまり、昨今、食べ物は「舌」ではなく「脳みそ」で味合うものなのだ。
フォアグラ、本物ならどれ使っても脂の塊だもん、うまいに決まってるじゃん。
そもそも、フォアグラ食べて産地の違いが判る消費者がどれだけいるんだ?
フォアグラ食べてる時に、そんなこと分析する理性が何処にある?
少なくても私の脳には存在しない。
そんな記事を読んでいると、先日行ったうどん屋を思い出した。
宣伝らしいことは2つだけ。
うどんには、今年の北海道小麦粉を使っているということ。
そして、使う野菜が「近所のものだ」ということ。
でも、駐車場も店も満杯だ。
美味しければ、別に肩書きは要らない。
だって、みんな美味しいこと知ってるから、また食べにくる。
うまいから、友人も連れてくる。
そうやって、客は確実に増えて行く。
水も料理もセルフだ。でも、誰も気にしない。
彼らが捌ける客数は限られているけど、美味しいものの大量生産はどだい無理な話だ。
だって、材料だって、原料だって限られている。
もちろん、作り手の労力だって。
彼らの一日も24時間しかないのだから、当然だ。
うどん一杯に払う金額は少ないけど、食べ続けることでできた信頼関係は本物だ。
同じ金額をコンビニに払ってできる関係ではない。
消費者は美味しいものを創る人達を支えることができる。
その力、外食する消費者は是非、認識して欲しい。
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