最近、近所に小奇麗なカウンターだけのカフェ飯屋が出来た。
でも、見るたびに誰も入っていない。
しかし、お米にこだわった店らしく農家の写真が掲示している。
気にはなっていたが、ほとんど外食しないので、いつも店の前を通るだけだった。
しかし、ある日、ランチと夕食と2度も外食する羽目になり、このカフェが提供する「米」の力に驚愕することになった。
その日、一人ランチで1000円もかけるつもりがないが「金返せ」となるような食事をするのも嫌だ。
そういう時は「おかゆ」か「てんや」になるが、その日は「てんや」の天丼になった。
たしかに、油のうまさに舌は喜んだ。
しかし、胃はあまり歓迎しなかった。
油のおかげで午後遅くまで胸焼けが止まなかった。
そして、夕食。講演会の後、友人と軽い夕食が食べることになり、たまたま、家の近くだったので気になっていたカフェに行った。
そこは、夜バーになるらしい。でも、食事もできたので、カウンターで「おにぎり丼」を頼んだ。
友人は塩、私はカレーだった。
一口食べて舌がヨーデルを奏でるほど、おいしかった。
米のうまいことこの上ない。
もちろん新米だ。
カレーも美味しいのだが、それより付け合せで出た金平ごぼうは絶品だった。
量は少ないが、そもそも大量に食う必要なんてない。
美味しいものは、少しだけでも十分満足する。
しかも、定食みたいなものだったが、ワンコインだ。
味噌汁、金平ごぼう、そしてカレー丼。
遅い食事だったが私の胃は何も訴えなかった。
素材が良いものって、体も判るんだな。
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