2013年11月12日火曜日

メニューの値段は料理の値段。当たり前だけど。

メニューの表示した食材が違うと言って、返金している会社があるという。

法律という「権威」を盾に「違反だ、産地偽装だ」と大騒ぎすれば、金が戻ってくる社会は、ちょっと変だ。

別に、食べて腹を壊した訳ではないのに、返金を許す社会が存在する。
これ、企業の行動としては苦肉の策だと思うけど、社会的に考えれば危険な思想を植えつけることになる。

そもそも、消費者が「肩書き」を信用し、味の違いが判らないから「盛りすぎた」メニューになったのだ。

騙すことは確かに悪いことだけど、これは消費者にも問題がある。

大企業のホテルというだけでそこで扱う食べ物を信用する。

メニューに書いてある「高級魚」だから美味しいはずだと脳みそで食事する。

有名な「ホテルで貴重な魚を食べる自分」が重要で、美味しいかどうかは問題にすらされていない。

個人的には、美味しければ他はどうでもいい。

昨今の冷凍技術は目を見張る進化があるのだから、冷凍された旬の美味しい魚を上手に調理してくれたら、その調理の手腕に高い金額を払うべきだ。


高級食材だけ皿に盛られても、食えやしない。


彼らが努力して、技術を学び、料理してくれるから皿に盛った「高級魚」が食べられる。

メニューの金額は「高級魚」の値段ではなく、料理の値段だ。

当たり前のことだけど「返金を許す社会」の存在は、この「当たり前の事実」を否定する。

でも、返金請求に行く人は「私には味の違いが判らないから、騙しやすいですっ」っていう人のリストに載ることになるのに、恥ずかしいって思わないのかなあ。

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