2013年11月7日木曜日

美味しいものは大切に

ケーキ屋の「おやつの日」、店頭完全予約なので事前に引換券を買っておかないと食べられない。

今回、母に引換券を買ってもらったが気になることを聞いた。
せっかく予約してお金を払っているのに「取りに来ない人」がいるらしい。

母は店員さんに「忘れずに取りに来てくださいね」と念押しされたそうだ。

この予約制のおやつ、生ものだし、金が払われているから店頭では売れない。

だから、取りに来なかった分は「廃棄」になるだろう。

それに心を痛める店員さんの言葉が「忘れないで」という一言だ。

私のような食いしん坊には全く理解できないが「取りに来なかった」から「お金返して」という人も居るらしい。

これは「食べる側」として、あまりに無責任だ。

まず、食べ物に失礼だ。
作り手には、もっと失礼だ。

金は事前に払われているからビジネス的には問題ないのかも知れない。
でも、食べる側、つまり消費者側にも購入した以上「食べる責任」があるんじゃあないだろうか。

冷蔵庫の中で腐らす。
レストランで、バイキングで食べ残す。

これらに共通するのは「金払ったんだから」という消費者側の傲慢な気持ちだ。

野菜やお肉、そしてレストランの料理も誰かが時間をかけて「作っている」食べ物だ。

彼らの経験と労力の「結果」を食べているのだ。

だから、消費者はきちんと食べる責任がある。
「お金を払えば、俺のものなんだから俺の自由だろ」という考えの先にあるのは、消費しかない。

でも、美味しい食べ物は慈しむ価値がある。

それは値段と関係ない。
食べ物への愛情も作り手への尊敬も、値段で測ることはできないのだから。

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