ランニングマシンで歩きながら、串かつに欲望が沸いた自分を分析した。
まず、何に惹かれたのか。
それは大きさだ。
串かつにしては大きく、見かけはがっしりしていた。
それで美味しそうに見えた。
そして、次に半額だ。お得感満載だった。
成分表も確認した。
それほど悪いものは使っていない。
だから、買った。
でも、美味しいとは思えなかった。
そもそも、中の肉はほとんど味がしなかった。
なんたって、売れ残りだったんだから、その理由を考えるべきだった。
男性でも、見かけが魅力的な人が居る。
見かけはがっしりして、美味しそうに見える。
食べ物じゃあないけど。
普通に定職を持ち、会話も面白い。
履歴を調べても何も変なところはない。
だから、付き合ってみたら、我侭だったり、退屈な人だった。
そんなことは無いだろうか。
何を聞いても「君がそう思うなら」と言う。
物知りだけど、話すことはすべてインターネットで調べた「誰かの意見」だ。
デートでは、自分のしたいことを優先する。
そんな男性がある程度の年齢なら、その年まで未婚の理由があるはずだ。
魅力的に見えるものに欲望は動かされる。
でも、見かけだけで判断すれば後悔する。
小さくても、格好が悪くても、味わい深く、心に染み入るような美味しさを与えてくれるなら、食べる価値がある。
見かけが無骨でも、味わえば極上の美味しさを与えてくれるなら、一緒に毎日を過ごしたい。
過剰な刺激やスパイスは要らない。
美味しいものに飽きることはないのだから。
体に入れるものは、見掛けより中身だ。
食べ物でも男性でも、それは同じことが言える。
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