2013年11月13日水曜日

母の味覚

先日、実家に戻った時、スーパーで地元の豚肉の塊が4割引になっていた。

即買いした。

この豚肉、地元ではちょっとしたブランドだ。
以前にも買って、味の良さは知っている。
多少、スーパーの棚に長くいたところで肉なら、大した問題じゃあない。

魚なら買うのは悩むけど。

母が豚肉大好きなので、焼き豚でも作ろうかと思って買って帰った。

でも、気が変わって煮豚にした。
焼いて脂を落とし、ぬかで茹でて脂を落としても、まだすごい脂だ。

バラの塊だったので、一晩煮るとほろほろになった。

これだけの脂なら、豚バラで作る料理がまずいはずが無い。
ただ、肉の味は脂を落とせばより引き立つ。

実際、味付けをするととても美味しくなった。
煮汁が勿体ないから、ゆで卵を作って放り込んだ。
卵も肉もむちゃくちゃうまい。

そうやって、作った煮豚を母との夕食に出したら、彼女は一口食べてこうのたまった。

この魚、すっごく美味しいねえ。何の魚?

肉と魚の違いも判らない母だけど、旨いものは判るらしい。

だから、母に今、何を食っているか説明した。
彼女いわく「あんまりやわらかいから、魚だと思った」そうだ。

で、自分で自分のことを大笑いした後に言われた言葉。

これ、置いて行くでしょ。

ええ、お母様。
貴方のために作りましたので、自分のアパートには持って帰りませんからご安心下さい。

今まで、持って帰ったこと、ないでしょうに、全く・・・・・

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