2014年5月2日金曜日

肉じゃがの思い出

このところ、芋ばかり食べている。

先日、実家でやったジャガイモプロジェクト、芋があまりに旨いんで、全部調理しないで、そのまま持って帰ってきた。

冷蔵庫に入れておけば、まだまだいける。
その時作った肉じゃが、本当に美味しかった。

思い返せば、肉じゃがを生まれて始めて食べた時の記憶がある。

あれは、今はすでに認知症になってしまった叔母の家に行った時だ。
大好きだった大叔母。
理由は、訪問する度に旨いものが食べられたから。

あれはちょうど、料理に興味を持った小学生高学年だったと思う。
その頃から授業で調理実習をするから。

食いしん坊の家では、料理のメニューは14種類程度しかなかった。

だから、肉じゃがという料理の「方法」を見たのもその時が始めてだった。

まず、牛肉とたまねぎを炒める。
そこに出汁を注いでから、その中にじゃがいもを入れた。

この手法に驚愕した。

焼いてから煮るの?
小学生の経験では「焼く」「煮る」は選択肢であって、合体するもんじゃあない。

しかも、アクを取る「行動」や「道具」も始めてみた。
大叔母はその理由も教えてくれた。

それが、驚愕するほど美味しければ、自分の母親の作る料理に疑問を持つのは当然だろう。

ただ、弁解できない食いしん坊の母のために言い訳すると、大叔母は専業主婦、母はフルタイムで働いていた。

だから、母の料理を大叔母のそれと比較するのは不公平だ。

それからだろうか、私が「自分で料理する」ことに興味を持ち始めたのは。

時代は、バブル前夜。
雑誌もたくさん創刊され、職人だけが使う道具も手に入りやすくなった。

時代は移り、情報はWEBで、道具は100円ショップで買えるようになった。
でも、みんな料理しない。

コンビニで売ってるから、同じ金を出すなら、そっちの方が楽だ。

結局、道具の有る無しは「料理をしない」理由にはならないということ。

いつの時代も、必要なのは「好奇心」と「やる気」だ。

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