実家に戻った時だけの贅沢に、地元ケーキ屋の「ケーキを食べる」ことがある。
ケーキ屋の箱は、最小のものが2個入りサイズだ。
もちろん、1個でも気持ちよく売ってくれる。
余るスペースには厚紙を曲げてケーキが箱の中で踊らないようにしてくれる。
だから、買うケーキは1個でいいと思っている。
これは、理性の声。
この理性を尊重するから、開店すぐには行かない。
夕方、ケーキが売り切れる頃、夕食のデザートに、と買いに行く。
だって、食いしん坊の欲望は、目の前のショーケースに食べたことがないケーキを見ると暴走するんだから。
選択枝は少ない方がいい。
今回も、ショーケースを覗くまでは、理性は欲望をコントロールしていた。
そう。そのはずだった。
ショートケーキだけにしようと思ったのに、オレンジムースとチョコレートのケーキを見てしまった。
箱のサイズも悪い。
だから、2個買った。
夕食後、いよいよケーキを食べる。
コーヒーを入れて、ショートケーキを食べた。
いつもと同じように天国の味だ。
軽めのスポンジと濃厚な生クリーム、でもあまり甘くないから、物足りなさを感じた。
で、オレンジムースが余っている。
こっちは、朝食に食べようと思ったのに「味、落ちるよん」と悪魔の囁きが聞こえた。
もう、駄目だ。
夕食、食った後に2個のケーキ。
罪悪感120%だ。
でも、罪の味は極上の味。
オレンジの酸味とチョコレートの苦味、どうしてこうも美味しいのか。
コーヒーがちょうど終わるのにケーキが2個。
これが標準にならないように、やはりケーキは一度に1個だけ買うようにしよう。
もう、絶対に2個買わないぞっ!!
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