2014年5月3日土曜日

山菜も土地によって違う

シェアハウスの手伝いで、結構、大掛かりな作業が発生した。

爽やか食いしん坊が、実家に帰るスケジュールを延ばして手伝ってくれた。本当にありがたい。
また、もう一人、以前の住人が別の作業をするために来た。

だから、管理人が地元の弁当屋のランチをみんなにおごってくれた。

弁当を食べていたら、おかずに蕗が使われていた。

これを見て旧住人が「これ、食べたことないです。嫌いですね。」と言う。

ええっ、と驚いて出身地を聞くと愛知県だ。

蕗や蕨、ここでは、春の代表的な山菜だ。
簡単に取りに行けるので、大抵の食卓ではこの時期、メニューに使われている。

春の食べ物として、全国的だと思っていた。

彼曰く「うちの方には無いですねえ」とのこと。

だから聞いてみた。「じゃあ、春の山菜取りって何?」

返ってきたのは「たけのこ」。
「堀りにゆくの、面白いですよ。」というが、ここには竹林なんて存在しない。

山菜は、それぞれの土地で違うけど、春の味覚を味わうことに違いはない。
そして、そのために山に行く。

食いしん坊の叔父が言うには、春の植物は「土の上」に出るものを食べるべきだと主張する。

重力に逆らい、伸び上がるほどのエネルギーを持った部分を食べることで、土地の力を分けてもらう。

秋は逆になる。
冬に向かって貯めるから、そのエネルギーを分けてもらう。

山に山菜を取りに行くのは、土地の力を分けてもらうことだ。

地域が違っても、山菜の種類が違っても、地元の山菜を食べることで、春の味覚を楽しみ、土地のエネルギーを分けてもらう。

食べ物もエネルギーも分け合うことで成り立つ。

人間もそうであればいいけどね。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。