そう思ったので食べてみた。
結果十分「ありえる」ケーキだった。
というより、極上の味だった。
お気に入りのケーキ屋で、毎月一度、予約制のケーキ頒布会がある。
和菓子、洋菓子、特に決まってはいない。
だから、店頭の広告を見て予約する。
今月は「お茶」のチーズケーキセットだった。
チーズケーキは大好物だ。
世の中にチーズと生クリームさえ存在していなければ、私の体重は10キロ少ないだろう。
お茶は、抹茶、ほうじ茶、ジャスミン茶、紅茶、の4種類。
ジャスミン茶は今ひとつぱっとしなかったが、抹茶には「ゆず」を組み合わせていた。
2種類の苦味が、チーズケーキの酸味と溶け合った味に唸った。
抹茶とゆずは珍しい組み合わせではない。
2つの風味を味わうだけなら、2つの素材を使った甘いケーキが食べられる。
けれど、風味と酸味と苦味という味のバランスはどうだろう。
甘みを極限まで削らない酸味は引き立たない。
素材が悪ければ風味が出ない。
まさに職人技だ。
そして、ほうじ茶。
驚くしかない。
ほうじ茶が混じったレアチーズケーキに薄いほうじ茶のゼリー層が乗っている。
食べてみると、このゼリー層、かなりほうじ茶風味が濃い。
これがあるから、チーズケーキと一緒に食べたとき、芳香を楽しめるのだろう。
実際、チーズケーキだけ食べるとパンチが弱い。
口に入った時のバランスが計算されている。
これも、酸味と苦味と風味のバランスだ。
食いしん坊の至福は、こんな体験をする時だ。
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