今年もお気に入りのケーキ屋に登場した。
マンゴーココナッツだ。
この「おやつ」、安いんだけど、抜群に美味しい。
マンゴーゼリーとココナッツ寒天が2層になって、マンゴーシロップに浸っている。
で、店員さん、かならず「揺らさないでお持ち帰り下さい」と一声添えてくださる。
これ、営業トークでも何でもない。
実際、本当に「揺らさないで持ち帰らない」と大変なことになる。
ゼリーと寒天、似たようなものだけど、硬さが全く違う。
これがシロップに浮いていることを想像して欲しい。
そんなおやつを、自転車の籠にいれて持って帰る。
自分では揺らしていないと思っているけど、でこぼこの道を上下に揺れ続けた「おやつ」はたまったもんじゃあない。
寒天とゼリー、異質の物体が抱き合ったまま、上下に揺れた後に起こることは、人間も「おやつ」も同じだ。
カップを開けるとそこにあるのは、激闘の後。
ぐちゃぐちゃになった2つの味がシロップの中でゆれている。
とても、ケーキというジャンルで呼べる代物には見えない。
でも、味は500円のマンゴーケーキなんかより数倍うまい。
口に入れば問題になるのは、味だ。
「おやつ」価格で味わえる極上の味。
他社のマンゴーケーキの誘惑に負けて、その味に絶望した時、この「おやつ」を食べる。
そうすると、またマンゴーケーキへの希望が湧く。
大抵、そうやって2個のケーキを食べるはめになるのだけど・・・
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