シェフのコース料理に感動して同僚に話した時、「コース料理は高すぎる」と言われて考えたことがこれ。人が何に金を出すかはそれぞれだけど、共通することがある。
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2019年1月6日
フレンチのコースディナーは「高い」という友人がいる。そんな友人は、アイドルのコンサートに万単位のお金を払うことを当然と考える。
本物を見られるのだから、チケットが高くて当然、というのがその友人の弁だ。
「本物」と出会うためにその対価を払う。
これは、フレンチのコースディナーだって同じじゃあないだろうか。
オランジュのように本格的なレストランでコースを食べるということは、プロの提供する「本物」に会うということだ。
フレンチのコースディナー、1万から2万円。ワインをつければもっとかかる。(オランジュは若干安めだが)
アイドルのコンサートに気分を盛り上げるためにネオンライトや団扇などのグッズが必須なら、ワイン(好みはあるが)もまたコースディナーの必需品。
そう考えればディナー1回が「それなりの値段」になって当然だろう。
何年もの経験をつんだシェフのコースディナーを食べること。
それはシンフォニーを聞くことに似ている。
コースを通してストーリーがある。
アミューズからメインに行くまでにそれぞれの一皿に味わいがある。
そしてメイン。サビの部分だ。その味は、繰り返し思い出される体験になる。
そしてデザート、この時間が終わることを惜しみながら甘い一皿を楽しむ。
「音楽」が「音」を「楽しむ」なら、これは「食楽」だ。
メインだけ食べるなんて、「サビ」の部分だけを聞くみたいなものだろう。
それも悪くないけど満足には程遠い。
ただ「フレンチのコースディナー」を「食べる」ことなら、値段は重要だろう。
食べる量が少ないなら「安くなるかも」という発想が出るのも理解はできる。
でも、シェフの長年の経験や、高度な技術は減らすことができない。
まあ、アイドルのコンサートも、プロのシェフが提供するコースディナーも「本物」を堪能できる時間であることは間違いない。
どちらも、そう頻繁には行けないけど・・・。
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食いしん坊には、何万円かけても「本物に会いたい」と思うほどのアイドルは居ない。
でも、人生にそんな「ワクワクする瞬間」があれば、きっと退屈な毎日にも耐えられるのだろう。
何に使うにしても、その瞬間に幸せを感じるならそれは「人生の」必要経費じゃあないんだろうか。
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