昨年天国に行ってしまったシェフのレストラン。
彼にHPのアドバイスをしているうちに自分がサイトを作る羽目になってしまった。
でも、そのおかげでいろいろなことを学ばせてもらった。そして彼からもらったものはお計り知れない。
そのサイトに最初に書いたブログがこれ。
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2018年11月03日
オランジュの一皿は、ランチプレートでもアラカルトでも感動的においしいけれど、それだけじゃない。こういう一皿が目の前に出てくると、食べる前にしばらく見つめてしまう。
技術もさることながら、組み合わせの絶妙さに目は感動しながらも、胃を満足させるために食べ無ければならない。崩したくなくて、そっと口に運ぶ。かみしめれば、バランスの良い味が口いっぱいに広がる。
シェフは、野菜や魚介類の扱い方が得意だ。旬の素材は何でも使うけれど、食いしん坊の私がいつも感動するのは野菜の美味しさ。目利きの仕入れだから美味しくて当たり前だが、そのおいしさをより引き立てるのは、シェフが作るドレッシングやソース。
そんな一品が一枚の絵のように目の前に出てくれば、カメラが無くても脳裏と舌に記憶されてしまう。
カジュアルディナーで、自分にご褒美、たまにはいいかも。
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こんな風に、毎月彼の料理を撮影した。サイトのメンテナンス費用は、撮影後に料理を食べさせてもらうことで合意した。だから、毎月の撮影が本当に楽しみだった。
彼は本当にアーティストだった。もう彼との時間は過ごせないけど、ひとつひとつの思い出は私の心の宝箱に沢山入っている。そしてこのブログにも残してゆきたい。
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